日本株の下げについて考えてみたいと思います!

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本日(11/26)は日本株が大きく下落しています。南アフリカ共和国で新型コロナウイルスの新たな変異株が検出されたとの報道がありました。この変異株によって南アフリカでの感染者が急増しているとの報道もなされています。ボツワナと香港でもこのウイルスが確認されたとの報道もあります。
これらの報道を受けて米国市場の先物や日経平均の先物に売り仕掛けをしている投資家がいるものと推定されます。確かにこの変異株に限らず、日本以外の国々では感染者が急増しているのは確かなことです。問題はその新たに発見されたウイルスの毒性が強いのかどうかなのですが、このことは報道されていません。
一般的にウイルスはウイルス自身の生命を守るために毒性は段々と弱まって行くものだ、とのこと。理由は人の細胞内で長く生きるためには、毒性が強いと人が亡くなってしまうので、共存するためには毒性は弱まって行くことが一般的だということのようです。専門家でこのような発言をしておられた方はすっかりマスコミからは姿を消しました。
一方で変異株は感染力が強く毒性も強い、日本でもデルタ株で多くの方々が死亡するだろうと発言していた専門家と呼ばれる人は、その後もマスコミに登場し続けました。しかし、デルタ株で日本の死亡者数が増えたという実績はありません。もちろん用心することに越したことはないのですが、あまりに極端な見立てで恐怖をあおり、経済活動を停滞させた面があったことは否めないのではないかと私は考えています。
岸田内閣の方向性がはっきりしない中、外国人投資家の日本の国に対する信頼度が下がっているこの局面で、売り仕掛けに遭ったというとこかと思います。冷静に対処したいところです。

武下 明徳

武下 明徳KIS投資助言者

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元 三菱UFJモルガン・スタンレー証券執行役員
現在はKISで投資助言者として活動